えっ!! Σ( ̄ロ ̄lll) 外した! んっ! マァ━(-д-;)━タァ... こんなにひどいのはYouTube上、9才以降のジャッキー・エヴァンコさんの歌で見つける事が出来ません。最悪のデキ。表情も無くて能面みたいだし、体を指ではじくとキーンと金属音がしそうなほどカチカチに緊張しています。これを聴いて一番ア⁈と思ったのは歌詞を飛ばした事。下の歌詞のアンダーバーの部分を歌っていません。最初に紹介したデビッド・フォスターさんのコンサートの時と聴き比べてください。最後のフレーズのpietà!を歌い終わった時はどんなに辛かっただろうかと思います。 AGTに出たくて2回(2008,2010)応募するも2回ともプロデューサーに落とされ,その後奇跡が起こって(と彼女は後のインタビューで言っている)めぐって来たチャンスへの思いが大きすぎたのでしょう。歌は人生最悪の出来になってしまいました。 O mio babbino caro, Mi piace, e bello bello, Vo andare in porta rossa A comperar l anello! Si,si ci voglio andare E se l amassi indarno Andrei sui ponte vecchio Ma per buttaarmi in arno! Mi struggo e mi tormento! O dio, vorrei morir! Babbo, pietà, pietà! Babbo, pietà, pietà!
AGTでの最初のパフォーマンスとして"O mio babbino caro"を歌ったジャッキー・エヴァンコさん。ジャッジのピアーズが”明日朝起きると天使みたいな小さな女の子にアメリカは大騒ぎになるよ”と言った通りに一夜にしてスターになっていました。前回の動画の中でも翌日の結果発表時にジャッジのホーウィーも”こう言う曲(クラシック)が好きでない人も、通りでジャッキー・エヴァンコの事を話しているよ”と言っています。 今回は高い台を用意してもらってその上にちょこんとお人形さんの様に乗って登場。曲は "Time to Say Goodbye"
(´・д・`||) (lll ̄□ ̄) (●´Д`) 今回も緊張していて、エンジェルスマイルは無し、機械仕掛けのお人形さんが歌っているようです。 ジャッキー・エヴァンコさんの人生で2番目にデキの悪い、、とまでは言えないにしても実力は全然出せていません。それでも歌い終わる前には大歓声が起こりスタンディングオベイションです。ジャッジのシャローン・オズボーン(ヘビメタロックのオージー・オズボーンの奥さんで凄腕マネージャー、プロデューサー)は感激のあまり”ナイス”という言葉が中々出てきません。 では本来の彼女の実力はどうなのか?決勝の結果発表の日のエキシビションとしてサラ・ブライトマンさんと歌う"Time to Say Goodbye" を聴いて下さい。コンテストとは関係無いせいかリラックスして歌えていて抜群の歌唱力を見せつけます。
AGTでの3回目のパフォーマンスはA.L.ウエッバー作曲のレクイエムから"pie jesu ピエ イエズ" 最初のパフォーマンスの後、このパフォーマンス迄の間に最初に御紹介した2010年10月15日のD.フォスター"Hit Man Returns "コンサートへの出演も決まりました。会場の観客もジャッジもまるで天才少女のコンサートを楽しみに来ているようで、やっと落ち着きを取り戻して歌います。
アメリカのファンはこのパフォーマンスが一番お好きなようで、彼らのホームページにはこの時の画像が良く使われています。中には背中に翼をつけたものまであります。動画の書込みには”神が彼女を使わし祝福してくれている”的な宗教色を感じる物も。 クラシックファンは"pie jesu "と言うとフォーレのものか或いは他の作曲家でこのA.L.ウエッバー以外の曲を思い浮かべると思います。オペラのソプラノ歌手でこの曲を歌っているものを私は知りませんでしたがYoutubeに静止画ですがありました。オペラ界のスーパースターAnna Netrebko(アンナ・ネトレプコ)さんの歌も比較して聴いて下さい。
昔オペラが好きだと言うと「太った女の人が舞台で金切り声で歌うアレが好き?」と揶揄されました。彼女の登場後にそのような事を言う人はいません。オペラ界屈指の美貌とされています。 どちらが良いでしょう?ジャッキー・エヴァンコさんを知らないオペラファンにネトレプコさんがビジュアルで負けると言ったら”どういう冗談だ?”って言いますよ。 好みの問題でしょうがビジュアルも含めるとジャッキー・エヴァンコさんのリアル天使ぶりにはだれも勝てないように思います。声もピュアで良いです。ジャッキー・エヴァンコさん本人も今はこんな風に歌えないのではと思います。 ジャッジのホーウィーが”Did you ever swallow a grownup?”(大人を飲み込んだ?)と言ったのはなんとなく同感。初めて彼女の動画を見たとき背中のファスナーを開けてルチアポップが出てきそうで少し怖い様な気がしました。
もし「世界で最も有名なオペラアリアは?」と聞かれたら今までは答えに窮しました。しかし今ではジャッキー・エヴァンコさんのおかげで自信を持って「プッチーニの"O mio babbino caro"」と答える事が出来ます。 AGT最初のパフォーマンスで歌った"o mio babbino caro"は彼女としては最悪の出来だったのですが、彼女の最良のはというと下の"Dream With Me in Concert"のCDに収録されているものではないかと思います。
超お薦めなので再掲します。DVDにはわが娘の単独公演(といってもD.フォスターさんという強力助っ人が付いていますが)を嬉しそうに見守るご両親や”To Believe "を彼女の為に作曲した伯父さんのマチュー・エヴァンコさんの姿も映っています。Youtube動画でファンになった皆様、シャンペンを用意して彼女の成功を祝しましょう。このCDは今後彼女が何百枚のアルバムをリリースされるとしても"The Best Of Jackie's Early Works"となるのは間違いありません。それに完成度の高い”最も悲しいO mio babbino caro”が収録されていることも皆様は既にご存知です。やはりこれも買うしかありません。
ジャッキー・エヴァンコJackie Evanchoさんの歌はどれも悲しく感じます。癒されると言われる方も多いので私の表現もややおかしいのかも知れません。下のアルバムは現時点では最新の"Songs from the Silver Screen "。映画に使われた曲で構成されています。前作に比べ彼女の歌唱力はほんの少々、約2倍ほど進化しています。日本のこのジャンルの歌手の方は教科書としてお使いください。
収録曲目にタイタニックから"My Heart Will Go On"が入っているのを、セリーヌディオンが歌っている曲をカバーしてどうする?と初めは思いましたが、間違いでした。聴いてみるとこれも充分に悲しいです。セリーヌディオンの歌を聴くと、逆らえない悲劇にに向かい航海を続けるタイタニック号のイメージが浮かぶとすれば、ジャッキー・エヴァンコさんの歌を聴いて浮かんでくるのは最後の海中の映像。カバーした価値はあります。 私はオペラ座の怪人の"Music of the Night"がファントムの悲しみが滲み出てくるようで一番良いように思います。でもジャッキー・エヴァンコさん何故ファントムなの?天才の好みは凡人にはわかりません。
ミュージック・オブ・ザ・ムービーズ [DVD]にお兄さんの Jacob Evanchoさん との"I See the Light" デュエット映像が収録されています。このパフォーマンスについて彼女は ”お兄さんは楽しんだみたいだけどナーバス(神経質)過ぎるので、歌手になるつもりはないと思う”と言ったとあるファンのHPにありました。お兄さんが上手くやってくれるか気になったのでしょうね。終わった後のハグに”ホットした感”と”よくやった、よくやった感”があります。ああ、だから2回ハグしているんですね。